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大正

感動と可能性、サナギ -ミリオン5thLIVE-

はじめまして。今年から新たに〼研に加入した1年の大正(たいしょう)といいます。担当はミリオンの真壁瑞希と佐竹美奈子です。よろしくお願いします。

ミリPである自分に5thライブ直前にバトンを渡して下さったと思ったら無駄にハードルを上げられ、Onionさんが敵なのか味方なのか分かりません…。卒論のような大層なものは書けませんが、頑張って5thの感想を書いていきたいと思います。

まず早速ですが、ライブの内容について。

今回の副題は1stの「Happy☆Happy☆Perform@nce!!」を踏襲した「Brand New Perform@nce!!!」ということでしたが、皆さんはどう感じられましたか?僕はまさにBrand Newなステージだったと感じました。MS・MTGの新曲、オリメン0人でのLTP・LTH曲など今までにない試みがたくさんありましたね。舞台演出はモニター映像や照明のクオリティがとても高く、さらにMTGのストーリーやミリシタのMVをなぞった演技はまさにゲームから飛び出してきたようで心を打たれました。新たな可能性をガツンと見せてもらいました。

新しい共通衣装「ヌーベル・トリコロール」は白を基調としたデザインでしたね。実はライブ直前に今回は白色なんじゃないかと予想していたので、的中して個人的にとても嬉しかったです。

3rd以降の衣装は欧州サッカーチームの長い歴史の中で洗練されてきたユニフォームデザインを参考に、パルフェ・ノワールがドルトムント、ロイヤル・スターレットがバルセロナをモチーフに作られたとのことで、ではまだ共通衣装でメインとして使われていない色のビッグチームはないかな…と考えてみたら、レアルマドリードがドンピシャだ!と気付いて先の結論に至りました。すみません、どうでもいいですね。この根拠が合っていることを願ってます…。

次にセトリについて。いや、序盤からぶっ飛ばしすぎでしょう

オタクは体力温存なんて賢いことはできないんですよ…。Day1はPBA、Day2はHome is a coming now!辺りまで両日8曲くらいノンストップでした。それからはゆっくりめの曲とアップテンポな曲をまとめつつ緩急をつけていたので、両日ともあっという間に4時間が過ぎてしまいました。

曲については全曲書きたいところですがとんでもなく長くなってしまうので、感極まった担当のソロ2曲と、他は独断で選ばせてもらいます。

①「Silent Joker」

最高。痺れに痺れまくりました。開演のMCの通り、あべりかさんは他の曲とも合わせてまさに燃え尽きるくらい頑張っておられたのではと思います。彼女の本気度、この曲にかける想いがこれでもかというほどビシビシと伝わってきました。

そして聴いている最中、彼女が4thにて「POKER POKER」の披露では悔しさが残ってしまったから次はリベンジしたい、と目を潤ませながら語っていた姿が浮かんできて、

「ああ、この人はあの日からずーっと真剣に、今日のこのステージへの熱い想いを持ち続けていてくれていたんだ。」

と思うと涙が止まりませんでした。最初のMCでの「こう見えて私、すごく燃えています」と仰ったのも、言葉の一部にあの日のことが含まれていたのかなと思ったりしてます。SNSでの反響もすごく、彼女の並々ならぬ情熱が多くのPに突き刺さったんだなと思うと感激で胸がいっぱいです。本当に「プロデューサーの傍に瑞希と共に寄り添ってステージを進んで」下さってるいるのだなと感じます。瑞希を演じているのがあべりかさんで本当によかった。ありがとうございます。今度は「POKER POKER」での正真正銘のリベンジもいつか、是非!待ってます!

②「満腹至極フルコォス」

ハイテンポでかつ歌詞がめちゃくちゃ多く、もうバケモノのような曲です。本番では間奏後の辺りから大関さんはかなりきつそうでしたが、あれは体力切れを恐れることなく最初から全力で臨んでくれたことの証明だったと思います。その真摯で全力でまっすぐな姿勢に本当に感激しました。あのパフォーマンスには感謝しかありません。美奈子についてもこの人が担当してくれて本当に良かったと心の底から思いました。「よくできました!完璧!」のあとのわっほ~いコールも多くの方がやってくださり、大関さんの要望を叶えることができて嬉しかったです。ありがとうございました。次は全国の会場に、さらなる笑顔と幸せと愛を届けに行きましょう!

③「To…」

会場全体がたかみなさんの甘い歌声に酔いしれてましたね…。ソロ1曲目は歌の中の主人公の気持ちを、2曲目は自分のことを歌いあげるものであったのに対して今回は「甘えてもいい?」と尋ねる相手の存在がいる曲でしたが、本当にたかみなさんの傍にその「相手」がいるんじゃないかと感じるような素晴らしい演技でした。1,2曲目のような凛としたダンスとは違い、甘えてくる女の子のような仕草が印象に残っています。あとは「Ah そうだと いいな…」のファルセット決まりすぎ。その直後ラスサビに入るまでのあいだ会場に一瞬訪れた静寂にも震えました。あれは反則です。完璧に「アイドル馬場このみ」の空間でした。

④「ロケットスター☆」

マジモンのバケモン曲が誕生してしまったなという感じですよね。圧倒的にUOの数が多くて、会場内がとてもまぶしかったです。3曲目にして翼の人となりが100%そのまま表れた曲でしたし、あのステージ上には確かに翼がいたと思いました。すごく楽しい。体力が一気に無くなる。もっとやって。

「次やるときはUltaYellowを持っていくぞ!」と仰っている翼Pもいらっしゃいました。UYもいいかもしれないですね。

⑤「ジレるハートに火をつけて」

Opening Sound Effect (アレンジイントロ) がつく気合の入りっぷり。メンバー誰一人涙を見せず、4thではすごく悔しそうにしていたゆきよさんも笑顔で歌っていたのが印象的でした。ついにジレハの口上もライブで回収されて感無量です。

最後に、5th全体について。

今回は先に述べたように「Brand New」ということで、ミリオンスターズの新たな一面とさらなる可能性を感じることができました。ミリオンそのもの、柱であった「Gree版ミリオンライブ!」との別れを乗り越え、シアターデイズのリリースと5周年を迎えた彼女たちはまたも新たな扉を開けたと思います。

しかし、「最高点」というのは必ずしも入れ替わるわけではないと思います。何が言いたいかというと、4thの存在です。グリマスの終了とミリシタのスタートを迎えるため、武道館という一つの目標の舞台に相応しいライブにするため、これ以上ない完成度で作り上げられたあのライブです。正直に言うと僕は今回、4th以上に感動したかと言われるとそうではありませんでした。そこが1日目のライブ序盤からずっと感じているモヤモヤでした。あれ?なんか高まってないな?と。めちゃくちゃ楽しいけど、あの腹の底からふつふつとこみあげてくるじわーっとした熱いものが来ない…。自分はこんなに素晴らしいステージを観ているのになぜ本気で高まれないんだろう?と。

そこで考えた結果、その原因の一つは「Brand New」にあったのではないかと思いました。

今回はミリシタリリース後初の周年ライブということで、ライブの披露曲も演出もほとんどがミリシタに寄せたものになっていました(ご存知の方が多いかもしれませんがMSシリーズも公式ではミリシタのサウンドトラックという位置付けですし、MTGは言わずもがなですよね)。終始徹底されていました。その様子を見て、なんだか4thまで積み上げてきたミリオンの歴史がほとんど武道館に置いていかれてしまったように感じ、寂しくなってしまったんです。ここにあるのは「ミリオン」ではなく「ミリシタ」なんじゃないか?と。

そして「なぜこんな状況になっているのか?」を悩んだところ、今回のミリオン5thは「サナギの段階」でありかつ「展覧会」だからなのではないか、という結論に至りました。

前者はどういうことかというと、今はサナギとして近いうち羽ばたくために栄養を貯めている最中なんだ、ということです。1stから4thまでは卵からどんどん成長し、中野サンプラザから武道館にまでたどり着きました。一旦ここで新しい曲たちを一度全て披露して消化しておくのも必要だったのかなと思います。

後者については、5thは新しい商品の輸入、そしてそのショールームだったのかなということです。展示される商品はあらかじめリストアップされて公表されていました。そして、

「こんなものが新しく増えました。ここに展示するのでぜひ生で一度見てみてくださいね。これからこの子達も今後のライブ曲の候補に加わりますよ。」

という感じで。

P達は今まで積み上げてきた中からどんな曲が来るのかを楽しみに参加したのではなく、

「おお、この新曲は生で聴くとこんなに良いものなのか」「この曲はライブパフォーマンスでこんなに化けるのか」などといった新商品に関する発見をするためにSSAに向かったのではないでしょうか?僕は浮かれていたためにこのことを失念していたのではないかと反省しています。

さて僕の反省は置いておくとして、今回の”展覧会”=「サナギの段階」を経たミリオンは近いうちに4thを越える舞台を成し遂げてくれるのではないかと期待しています。今回一気に増えた新曲と今まで積み重ねてきた曲達とを合わせた選択肢は果てしなく広がりましたし、今まで共に歩んできた楽曲たちも今後再びたくさん披露されるでしょう。ただでさえどの曲が来るのか分かっていて今回のあの盛り上がりですから、6th以降のライブはとても楽しめるのではないかとワクワクしています。間違いなく羽化しますよ。爆発力が楽しみです。

僕は自分の中のミリオンの「最高」を4thで止めたままにしたくないです。

まだ増え続けるであろう新曲達を加えてこれから作り上げていくライブで、4th以上に良かったと言えるように応援していきたいと思います。

まだまだこれからです。新たな仲間、新たな舞台、新たな楽曲を得たミリオンスターズの今後の活動と成長が楽しみで仕方ありません。これからも応援し続けます!

改めて、ミリオンライブ!関係者の皆さん、プロデューサーの皆さん、5thライブお疲れ様でした!

長々とまとまらない拙い文章になってしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。

さて、次回の更新は今年度僕と同期で入会した帰路君にお願いしたいと思います。

それでは失礼します。

大正

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